災害への備えは、非常食だけで十分でしょうか。1型糖尿病では、避難や停電で食事・睡眠・移動が普段と変わり、治療に必要なものや連絡先をすぐ確認できないことが不安につながります。
結論からいうと、「持ち出すもの」「治療情報」「家族の連絡」「見直す日」を、元気な日にひとつにまとめておくことが大切です。実際の量や保管方法、災害時の対応は治療内容で異なるため、主治医・糖尿病医療スタッフと自分用の計画を確認してください。
この記事でわかること
- 1型糖尿病で災害時に困りやすいこと
- 家族で共有したい4つの準備
- 主治医へ確認しておきたいポイント

避難バッグは用意していても、いつもの治療に必要なものまで家族と話せているかは別だよね。慌てる前に一緒に見直したいな。
災害時に1型糖尿病で困りやすい理由
災害時は、食事の量や時間、活動量、ストレス、薬や必要物品の入手しやすさが変わります。糖尿病情報センターの災害時の備えでも、こうした変化で血糖管理が難しくなり得ること、注射薬・注射針・低血糖に備えるもの・測定用品などを日頃からまとめておくことが案内されています。

ここで大切なのは、一般的なチェックリストをそのまま増やすことではありません。自分がふだん使うもの、停電時に困ること、家族が代わりに探せる場所を、主治医からの指示に沿って整理することです。
| 確認すること | 家族と決める例 |
|---|---|
| 持ち出すもの | 置き場所と、誰が持ち出すか |
| 治療情報 | 病院名・連絡先・治療内容を記した紙の場所 |
| 低血糖への備え | 本人が使うものと、家族が見つけられる場所 |
| 見直す日 | 期限・残量を確認する月を決める |

理学療法士としても、いざという時に本人だけへ判断が集中しない準備は大切だと感じます。置き場所を写真やメモで共有しておくと、探す負担を減らせそうです。
1.治療情報と相談先を紙にも残す
スマートフォンは便利ですが、充電や通信が不安定になる場面もあります。病院・薬局の連絡先、治療で使っているもの、アレルギーなど、伝える必要がある情報を紙にも書いておくと安心です。糖尿病情報センターは、お薬手帳や糖尿病連携手帳を携帯することも案内しています。

- 通院先・薬局・緊急時の連絡先
- ふだん使う治療に関する情報と、保管場所
- 家族・身近な人に伝えたいこと
- 本人のスマートフォンが使えない時の連絡方法
情報は、更新日も一緒に書いておくと見直しやすくなります。外出時の低血糖対策も一緒に整理したい方は、1型糖尿病の低血糖対策|外出前の持ち物と声かけも参考にしてみてください。

『何を使っているか』を口で説明するのは、緊張している時ほど難しいかも。短いメモがあるだけでも家族に頼りやすくなるね。
2.必要物品は「量」より先に置き場所をそろえる
必要な物品の量や保管温度、予備の持ち方は、治療法や住まいの状況で変わります。自己判断で治療を止めたり、いつもと違う対応を決めたりせず、平時の受診時に「災害で数日受診できない場合、何をどこに備えるか」を具体的に相談しておきましょう。
持ち出し用と自宅保管用を分けるなら、両方に内容のメモを入れ、期限や残量を定期的に確認します。食料や飲み物だけでなく、治療を続けるための情報と用品を同じ流れで見直すと、準備の抜けを見つけやすくなります。
3.避難先での連絡手段を家族と決める
災害が起きた後に、誰に連絡するか、どこで合流するかを考えるのは大きな負担です。家族の連絡方法、避難先の候補、持ち出しポーチの場所を紙にして冷蔵庫や玄関などで共有しましょう。日本糖尿病学会の災害関連情報も、災害時の糖尿病支援に関する情報を確認する窓口になります。
4.年に数回、家族で見直す
一度そろえて終わりではなく、受診先・治療内容・生活環境が変わった時に更新します。防災の日、季節の変わり目、定期受診の前など、家族が集まりやすい日を「5分だけ確認する日」にすると続けやすいでしょう。

全部を完璧にそろえようとしなくて大丈夫。今日は連絡先、次は置き場所というように、小さく確認を重ねていこう。
よくある質問
家族には何を共有すればよいですか?
まずは連絡先、必要物品の置き場所、緊急時に見てほしいメモの場所です。治療内容に踏み込む部分は、本人と医療スタッフで相談して決めた内容を共有してください。
備えの内容に迷ったらどうすればよいですか?
次の受診時に主治医や糖尿病医療スタッフへ相談しましょう。使っている治療、保管方法、低血糖や体調不良時の対応は一人ひとり異なるため、自分用の指示を確認することが安心につながります。
まとめ|今日できるのは「置き場所」の共有
1型糖尿病の災害時の備えは、必要物品を増やすだけでなく、家族が必要な情報へたどり着ける状態にしておくことがポイントです。まずは持ち出しポーチと連絡先メモの場所を一緒に確認してみてください。迷う点は、次回の受診時に主治医・糖尿病医療スタッフへ相談し、自分たちに合う備えを整えていきましょう。

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